住宅建築販売業 60代
経営計画(事前決算)に取り組もうと思われたのはどうしてですか
事前決算を勧められたからです(笑)
事前決算の話をされた時に単純にイイナと思いました。
株主総会を行うとき、会社設立時に株主となっていただいた方達に対していい加減な報告は出来ないし、したくもないですよね。また運営していく上で結果だけ見ていても仕方が無いと思うのですが、これだと予算と実績とを比較して報告出来るので大変重宝しています。それに予算を組むのは面白いですね。
事前決算をする事で何か変わりましたか
毎月の経費の予算額が出ているので使い過ぎないようにセーブ出来ます(笑)
と言うより毎月の電気代がいくらで交際費がいくらで・・・と事細かに出てくるので気になって気になってお金を使えませんね。経費の実績が目標を下回った月は、今月はがんばったなーっ!とホッとします。売上や営業利益の目標額においても月単位で足りない部分や減った部分が分かるので、すぐにカバーする為の指示を出す、先回りして手を打つ、などのいろんな展開が可能になり本当に良かったと思います。強いて言えば毎月似たようなところが指摘されるので、つらいなぁと感じる事もあります。
今のところ従業員を事前決算の計画段階で参加させてはいませんが、ミーティングの時に報告するようにしています。売上が落ちているからカバーしてほしいとか、経費が増えているから気を付けて欲しい、といった事を伝えています。2~3年のうちには従業員も参加して予算組みを行えるようにしたいと思っています。そして全員が会社を支える気持ちを持つようになってくれるといいですね。
目標値を達成するために努力されていることはありますか
広告やインターネットで宣伝を行い、2~3年かかりましたが請負のほうは知名度も高くなり施工例も増えてきています。次の段階として、輸入資材の売上を安定させる事を考えています。当社はスウェーデンとの付き合いが長く、品質のよい物を持ってくることが出来ますので商品に絶対の自信を持っています。ですから買って下さいと言うだけの営業ではなく、こういう物がありますがこう使います、こういう使い方が出来ます。そしてこうすれば売れると思いますので買ってみられませんか?といった感じの提案型の営業に努めています。
また、銀行に企業と企業のマッチングを企画するセクションがあるのですが、うちは東京など都市圏に売り込みたいと思っているので、マッチングして欲しい企業との仲立ちをお願いしている最中です。昨年、当社製品の「木製3層窓」で国土交通省の防火認定をとりました。この「木製3層窓」の防火認定は国内でも当社だけが持っています。なぜ防火認定を取ったかというと、熊本市内にも一部準防火地域というものがありますが、東京都は全域が防火地域なのでとても魅力のある市場なんです。他にも、東京に進出したい住宅会社Aと東京で知名度の高いB会社をコラボさせて、東京都内で住宅展示場を企画する事などコンサル的な事も考えています。設計や資材はもちろん当社で受注しますので、当社としてもメリットはあります。待っていても仕事は入ってきません。こちらから仕掛けなくては!!
そういった計画や方向性を決めていく上でも事前決算は役にたっています。
最後に当事務所に対して御意見等がありましたらお聞かせ下さい。
以前は税理土事務所イコール税務署のイメージがありましたが髙濵先生やスタッフの方の指導や助言が適格で本当に感謝しております。